1. なぜ語句整序が有効なのか
- 構文の再構築能力を試せる 与えられた単語を正しい順序に並べるには、S(主語)+V(述語動詞)+O/C(目的語・補語)という文の大黒柱構造を素早く見抜く必要があります。
- 文法的整合性のチェック 主語と動詞の一致、修飾語の位置、関係詞節や前置詞句の接続関係など、全ての文法ルールを同時に適用できるかが問われます。
- 意味の自然さの判定 構造的に正しくても、不自然な語順や意味上の誤りは正解にならないため、「意味の筋」と「文法の筋」の両方が分かっている必要があります。
2. 「正しいかどうか」を判断できる力が本質
薬袋善郎の立場から見ると、英語を理解するとは
「その英文が文法的に正しいか、意味的に自然か、瞬時に判断できる状態」
を指します。
単に構造を説明できるだけではまだ半分で、
- 正しい英文 → OK
- 間違った英文 → どこがどう間違っているか指摘できるこの両方ができて初めて「本当に理解している」ことになります。
3. 語句整序との関係
構造理解は 「辞書的視点 → 学校文法的視点 → 最大マクロ視点」 の段階分析です。
語句整序では、この分析を逆方向に使います。
- 単語から品詞を見抜く(辞書的視点)
- 品詞同士の接続ルールを適用してブロックを作る(学校文法的視点)
- 文全体の主節と従属節を組み上げる(最大マクロ視点)→ 最後に「意味」と「正しさ」のダブルチェックを行う
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